G-0W92F8Z1NX MBOで上場廃止ブームか… | 株ブログ by かねちえTV

MBOで上場廃止ブームか…

株式投資

MBOとは

MBO(Management Buyout)とは、日本語で「経営陣による買収」と訳され企業の経営陣が株式を買い取ることで経営権を取得することを指しM&Aに手法の1つです。また、TOBとはTakeover Bidの略で日本語では「株式公開買付」と訳されます。

つまりMBOは現在の経営陣が買い手となり、出回っていた株をあつ一定の値段で買い取るということです。この買い付けるという手法がTOBと呼ばれています。

MBOのメリット

上場して公に株が出回ってしまうと、多くの株主や投資家が経営陣に対して意見を述べるようになります。経営陣はその様々な意見を取り入れながら経営方針を決めることになるので、経営陣と株主との両者間に埋められないギャップ(行き違い)が生まれます。そのためMBOを行うことで株を持つものは経営陣のみ(株主=経営陣)になるので、経営陣の思う通りに事業を進めることができます。

また、意見を述べてくる株主いわゆるもの言う株主とおさらばできるので、経営の自由度や意思決定のスピードを上げることができます。これが一般的には大きなメリットと考えられています。

MBOのデメリット

MBOを行うということは、様々な株主から株を買いとることになるので、潤沢な資金が必要になります。資金が不足すれば、金融機関や投資ファンドから融資を受けることになります。これによってMBOを行う企業の財務状況が悪化する可能性があります。これが一般的には大きなデメリットです。

最近の実施状況

1つ目は、ベネッセホールディングスです。

ベネッセホールディングスの日足

この企業は、2023年11月10日に第2四半期決算の決算発表の際にMBOを2024年2月上旬に1株当たり2600円で買い付けを行うと発表しました。それに伴って、11月10日の発表後以降には買いが殺到し現在では2600円でビタ止め状態となりました。このようにMBOが発表されると買い付け価格まで一気にうなぎのぼりとなりました。

2つ目は、大正製薬ホールディングスです。

大正製薬ホールディングスの5

この企業は、11月24日にMBOを行うことを発表しました。株式の買い付け期間は11月27日から2024年1月15日まで。買付価格は24日の終値5545円に対して約1.5倍となる8620円とのことです。このMBOは日本企業最大のMBOと呼ばれています。このように経営の自由化を求めるために非上場の道を選ぶ企業が増えてくると考えられています。

3つ目は、ツルハホールディングスです。

ツルハホールディングスの日足

この企業は、まだ公式にMBOを行うと決まったわけではありませんが、11月15日に時価総額として6000億円規模でMBOを行うというリーク情報が出回ったことによって買いが殺到してしまい、うなぎのぼりに株価が上昇してしまいました。もし本当に時価総額6000億円規模でMBOが行われると仮定すると、1株当たり約12,120円でMBOという計算になります。24日の終値では12,265円なので少しオーバーしている状況です。問題はまだ公式的にMBOを行うと決定しているわけではないので注意が必要ですが…

最後に

最近ではMBOを行う上場企業が増えてきています。その理由は様々だとは思いますが、これに続いて色んな上場企業が上場廃止にならないといいのですが…。それでもMBOが行われるということは短期投資家にとっては儲けるチャンスでもあります。株主と上手くいってない企業があればMBOを行う可能性はあるので、そのような企業を勉強してリサーチすることもいいかもしれませんね。

※投資は自己責任・自己判断でよろしくお願いいたします。責任は一切負えませんのでご了承ください。

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